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2007年05月29日

SPIRIT

SPIRIT(スピリット)
SPIRIT(スピリット)ジェット・リー ロニー・ユー 中村獅童

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SPIRIT(原題:FEARLESS 霍元甲)
Hong Kong America/2006.03/103min
監督:ロニー・ユー
アクション監督:ユエン・ウーピン
出演:ジェット・リー…フォ・ユァンジア
   中村獅童…田中安野
   スン・リー…ユエツー
   ドン・ヨン…ノン・ジンスン
   コリン・チョウ…フォ・ユァンジアの父
【100年前の中国に実在した武闘家、霍元甲(フォ・ユァンジア)の生涯。】

アクション性高いが人間ドラマ主体

最近の映画作品としては久しぶりに感動した。これはジェット・リー演じる霍元甲(フォ・ユァンジア)の人間的成長を通して、「武術」の本来の意味、「本当の敵」、「復讐心が生むもの」は何かを描いたドラマ作品だ。一般に公開されている作品解説の「1910年に上海で開催された史上初の異種格闘技戦を壮大なスケールで描く」は、はなはだ広告性重視の文句である。ジャンルも「アクション/格闘技」に位置づけて紹介している。中村獅童と違って、すべてのアクションを自分でこなした迫力あるジェット・リーの演技も凄いし(リーの動きが早すぎて通常のフィルム回転では追いつかず、数倍の速度でフィルムを回して撮影したという)、武闘シーンが多いのでアクションジャンルにするのはわかる。が、観た人ならわかると思うが、決して「上海で開催された異種格闘技戦」について描いた作品ではないだろう。

この作品で描かれている霍元甲(フォ・ユァンジア)は、不器用な人間だ。不器用だけど本当は情があってひたむき。自分には武闘しかなく、相手に勝つことこそが力の証であり目的であると思っている。それが大きな悲劇を生むこととなるが、盲目の女性とその村人たちの生活に触れ、それまでの自らの誤ちに気づく。「愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉がある。確かに歴史から学ばねばならないことはたくさんある。が、体験で学ばねばわからないことも多い。体験でしか学べなかった不器用な霍元甲のような人を僕は好きだ。

主演のジェット・リーが、「この作品で、『武術は闘うためのものではなく、争いや理不尽な攻撃を止めるためもので、さらに武を通して友情を育くむことさえできる。そして何より、武術を習得するのは己(自分自身)に打ち勝つためだ』という一番伝えたかったメッセージを込めたため、この映画を最後にマーシャル・アーツ(統合格闘技)を封印する」といっている。確かに「武」という字は、「矛(ほこ)」を止めるという字で成り立っている(軍の歩みを止めるという一説もある)。
このコメントでリーのこの作品にかける想いが伺えるだろう。

僕は、ジェット・リーが演じた、リー自身の中にあった霍元甲(フォ・ユァンジア)像の生きざまとメッセージ、そして親友であるドン・ヨン(ノン・ジンスン)の行動に深く感動した。

さて、上記の文、「霍元甲(フォ・ユァンジア)という人物の生きざまに深く感動した」、と書きたいところだが、この作品を観ながら「かなり脚色してるな」と感じた。まあ実在の人物を描く映画ではある程度の脚色は当たり前だ。映画とはエンターテイメント性を意識して作られるものだ。現代から時代が遡ればさかのぼるほど、脚色しなければ映画として成り立たないしそれはそれでよい。だがラストで霍元甲と中村獅童演じる剣士の田中安野が闘うシーンを見て、これは実際に行われたのだろうかと疑問を持った。僕は空手、そして剣道を少しかじっている。剣士が真剣を使う場合、竹刀(しない)じゃないんだから接近して激しく打ち合うことはない。自分の間合いに入れば一太刀(ひとたち)で勝負が決まるものだ。映画だし刀を使った激しいアクションシーンを盛り込むのはわかるが、勝負がつかなかったことに疑問を感じた。
刀を使った試合は本当に行われたのか、その他どの程度脚色しているのか調べてみた。
霍元甲の孫と称する人物が登場して訴訟を起こしており、製作者側も何点かの脚色を認めている。
内容を事実と受け止められている人が多いようなので、少々気が引けるところもあるのだが、「電撃王」というサイトの管理人の方が霍元甲について詳しく調べられている。興味を持った人はサイト内の「拳術見聞録」の「欺瞞に満ちた『霍元甲』」に詳しいので見られたらよい。

最後にいいたいが、映画の冒頭で「実在の人物、霍元甲の生涯について思い切った脚色を施し、新たな物語として描いた」といった文言を入れてほしかったけれども、僕は、ジェット・リーが武闘について伝えたかったメッセージをすべて込めたというこの「SPIRIT」という作品が好きである。
posted by Takuya Mitaka at 18:04| Comment(0) | TrackBack(2) |  Review Asia/other | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月16日

ブレイキング・コップス

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僕の中では久しぶりのヒット。長くレビューを書いてなかったが、この間もDVDは鑑賞してた。バイオハザード3、SAW4はじめバタフライエフェクト2、アポカリプト、女帝なんかも観たけど、どれもブログで紹介したいと思わなかった。

このブレイキング・コップス、カナダ映画で、同国史上興収NO.1を記録した作品。日本では未公開。でもなかなか楽しい映画だった。設定自体はデコボココンビの刑事が協力して猟奇殺人犯を追うというもので、ありきたりだけど、この二人の掛け合い、全体のテンポがよかった。

ただ、この映画を(字幕で)観るなら、今話しているセリフは英語かフランス語かは聞き取れない(聞き取るようにしない)と、面白さは半減する。カナダのケベック州ではフランス語が日常会話語として使われていて、この州が管轄のケベック人刑事とトロントから来た英語を使う刑事との言葉のやり取りが面白いからだ。日本語吹き替え版はみていないが、このやり取りの面白さは原語じゃないと伝わらないと思う(観ていないのでわからんけど…)。例えば、それぞれの刑事が窮地に立って「助けてくれ!」というのを、自分が使う言葉じゃなくて相手が使う言葉で訴えないと助けないとか、この辺は吹き替え版ではせいぜい「『頼む』、助けてくれ」という表現でしかあらわせない(みてないのでわからないですけど)。

ついでに言うと、僕は字幕派なんだけど、練習を兼ねてかなりセリフの英語には注意を払っている。字幕を読むと、「よーこんだけ省略したな」と思うことは多々ある。それに、微妙なニュアンスが削除されているのがほとんどで、「いくら字数制限があるとはいえ、この訳はいかんでしょ」、と思うことも多い。
先日地上波で放送されたジョディ・フォスター主演の「フライトプラン」を例に挙げると、最後のほう、無事に娘がみつかり空港でのシーンで、乗客だった一人の女の子が母親に「私、あの子見たって言ったじゃない」ていうのを、字幕では「私、あの子見たわ」としていた。I told youの部分を無視してしまっているのだ。これでは女の子の訴えを無視した母の、トラブルに巻き込まれたくないという、まあ世間の冷たさのようなニュアンスがまったく感じられない。こんな訳なら吹き替え版のほうがよっぽどいい。この辺り、字幕翻訳者と配給側はもっと注意を払うべきだと思う。

話が大幅に脱線した。

ブレイキング・コップス、コメディータッチの刑事ものが好きで、上記の点を踏まえて観られたらきっと楽しめる作品だ。お勧めしたい。
posted by Takuya Mitaka at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) |  Review Asia/other | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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