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2008年10月31日

パフューム ある人殺しの物語

さて、前回の続き、これほど「におい」がテーマとされた作品は今までなかったのでは、という異色作、「パフューム ある人殺しの物語(Perfume: The Story of a Murderer)」。

一般の解説では、「パトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー『香水 ある人殺しの物語』を、トム・ティクヴァ監督が映画化した衝撃のサスペンス・ドラマ。ある“香り”にとりつかれた一人の青年が、その香りを追い求めるあまり、恐るべき凶行へと駆り立てられていくさまを緻密かつ緊張感みなぎる映像で綴る」とある。まあそのとおりである。

★以下、ネタばれあり。

この青年がとりつかれたある香りとは、十代の女性が持つ「におい」なんだけど、どうしてもその香りを『香水』として所有したくなり、殺人を重ねてしまうというストーリー。

この映画、難しい、なんだかよくわからないという意見が多いので僕なりの解釈を。「主人公が求めていたのは結局香りではなく「愛」だった」。美しい見方をすればそうなる。一歩進めて、いや、一歩退いてうがった見方をすれば、主人公が集めようとした香り、それは命のパワー、エネルギー、それに付随する快感だ。

この主人公、ラストでそのパワーと快感を香水として得たため、自らにその香水を浴びることで死刑の難を逃れる。が、そこは人間性を離れた、「単なるパワーと快感」がつまった香水だ。結局、その強烈な魅力が周囲の人々の人間性を失わせた結果、食べられ、存在を消されてしまう。
どこか忘れたけど、西洋の神話でこんな話がある。神話の時代、人々は子供を愛し過ぎ、次々と子供を食べてしまった。そこで神は人々の愛の99%をなくし、1%だけを残して今の人間になったと(たまに「かわいい!かわい過ぎてこのウサギ食べたいちゃいくらい」とか言う女性がいるように、神話ってやつは人間の奥底の衝動を知る最高の教材だ)。

人間性を忘れ、単に権力を追い求める、お金を追い求める、快感を追い求める、その行き着く先に待っているのは強烈な孤独感、不健康、最悪は破滅だ。
一方で人間には「嗜好」があるのも事実だ。それは抑え付け過ぎると爆発する危険性を持つ。
要するに、中庸、バランスが大事ってことだ。
posted by Takuya Mitaka at 16:04| Comment(0) | TrackBack(0) |  Review Europe | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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